【スキャンダラス】ヤバすぎる谷崎潤一郎の事件と文豪交友【四畳半文豪大系第2話】

ごきげんよう、コヒナタです。

本日は大谷崎とも呼ばれる谷崎潤一郎のスキャンダラスな日常と、文豪たちとの交友について記事にします。

お手伝いさんに手を出して追い出される

前回、谷崎の家は次第次第に没落していったと述べました。

東京府立第一中学校時代、貧窮いよいよ凄まじくなり、ある西洋料理屋の主人の計らいで書生となりました。

書生とは、誰かの家に住まわせてもらって、代わりに家事や店の手伝いをして学業を行う学生のことです。

ちなみに、その西洋料理夜は上野精養軒といい、今もあるそうです。(筆者は寡聞により存じ上げませんでした笑)

そこで学生時代の谷崎は、家庭教師として住み込んでいたそうなのですが、既にスキャンダラスの才覚は現れていました、お手伝いさんに手を出したのです。

その恋仲が家主にバレてしまい、追い出されてしまったようです。

三度の結婚

大谷崎たる谷崎は生涯三度の結婚を経験しました。

一度目は向島の芸者をしていた千代さんと結婚します。

しかし後に述べる小田原事件・細君譲渡事件の末、離婚をしてしまいます。

二度目の婚約は、丁未子さんと婚約するのですが、実はこれより前から三度目の結婚相手となる松子さんと知り合っていました。

そして、現神戸市東灘区に引っ越したのですが、それは松子さん宅のお隣でした。

完全に狙っています笑。

案の定不倫は始まり、間もなく二人目の妻丁未子さんとは離婚します。

やがて三度目の結婚は松子さんを選び、終生ともに暮らしたそうです。

浮気&嫁返せで佐藤春夫と絶交、小田原事件

1921年(大正10年)谷崎35歳のとき、事件は起こりました。

先ほど述べた通り、最初の婚約相手は千代さんでしたが、次第に谷崎は貞淑で従順な彼女との生活に飽きてしまいます。

そんな中、気を引いたのが千代の妹さんの妹のせい子さんでした。

せい子さんは一度目の結婚を契機に、谷崎家で引き取っていました。

その性格は千代さんとは対照的で、自由奔放、縦横無尽、谷崎に「野獣のような女」と言わしめる程でしたが、そんなせい子を谷崎は恋したのです。

「こんなのあんまりじゃないかアッ!」

そう言ったのが千代さんを哀れんだ文士佐藤春夫だったのです。

佐藤は次第に千代さんに恋心を抱くようになり、

「じゃあ千代を君にあげるよ、俺はせい子と結婚するから」

などと谷崎は言ったとか言わなかったとか、ともかくせい子さんに向き直り、

「結婚してくれ!せい子!」

「何言ってんのおじさん……(ドン引き)」

フラれます。

谷崎は180度方向転換し、

「おい春夫!千代を返せ!」

と傍若無人。

当然佐藤はキレました。

ゆえに絶交しました。

これが小田原事件の顛末です。

(※当時谷崎が住んでいたのが小田原)

佐藤春夫との和解、細君譲渡事件

小田原事件の後、それはそれは苛烈な文通を交わした谷崎と佐藤、互いに騒動の作品化により対抗します。

が、花柳界の女性との結婚を経験した佐藤は、

「まあアイツの言うことも分からんでもない」

と思い始め、谷崎に和解申し入れをすることによって一連の事件は収束をみました。

しかし、事件は続きます。

谷崎は千代さんと離縁し別の男に譲ろうとします。

すると佐藤は、

「ぜひ僕と結婚させてくれ!」

と言い、かくして佐藤は千代さんと、谷崎は丁未子さんと結ばれます。

これが世にいう細君譲渡事件として、醜聞になります。

芥川龍之介との論戦、あまりに文芸的な

大谷崎は芥川と論戦をも交わしました。

発端は芥川が谷崎の作品を批評して、

「話の筋というものが芸術的なものかどうか、非常に疑問だ」

「筋の面白さが作品そのものの芸術的価値を強めるということはない」

と発言、谷崎はこれに対し、

「筋の面白さを除外するのは、小説という形式がもつ特権を捨ててしまふことである」

と反論します。

この「筋のある小説、ない小説」論争はその後もしばらく続きました。

とはいうものの、二人は険悪なわけではなく、実際に論争の最中、谷崎夫妻と佐藤春夫夫妻の5人で芝居を観にいったりもしています。仲がよろしいこと。

論戦は芥川の自殺によって閉幕となってしまいました。

ちなみに命日は谷崎潤一郎の誕生日でもあります。

谷崎「何の嫌がらせ……😢」

泉鏡花と鶏鍋をつついてイチャつく

谷崎は泉鏡花とも交友があったそうで、そのときは鶏鍋を一緒につついていたようです。

鏡花は豆腐の「腐」を「府」と書くほどの潔癖性で、鶏鍋の鳥もカチンコチンに煮えるまで口にしない主義を貫徹しました。

一方の大谷崎は脂肪過多症で徴兵検査ではじかれたこともある大食漢です。次から次へと、鶏肉を口に放り込みます。

すると鏡花の鶏がみるみる無くなる。

「ちょっと待て君!私の肉がなくなるではないか!」

「知らないですそんなこと」むしゃむしゃ。

耐えかねた鏡花は谷崎の暴食を阻止するべく、青ネギの長城を一瞬にして築き上げ、自国の国土を守備したそうな……

このようなことがあったそうです。

仲がよろしいことですね。

これはコヒナタの妄想に過ぎないのですけれど、谷崎には女装趣味や同性愛の傾向があったとかなかったとかいわれていまして、それを考えるに谷崎と鏡花は……

まあこれは妄想です、あしからず笑

愛猫を剥製にする(現存)

谷崎は猫が好きだったそうで、作品にも猫が登場する『猫と庄造と二人のおんな』も書かれております。

猫の中でも、とりわけ洋猫が好きだったそうで、一時6匹を同時に飼っていたそうです。

インタビューでは、

「どちらかといえば人間と同じように猫でもただ美しいと云うのよりも利口なものが僕にはよい。美しいだけのはすぐに飽きるが、利口な猫がいなくなったり、死んだりすれば本当にホロリとするものだ」

編集新潮文庫、『文豪ナビ谷崎潤一郎』新潮文庫、102ページ。

と、あたかも好みの女性を述べるかのように答えています。

愛猫のペルが亡くなった折は、これまた谷崎らしい愛情表現ですが、剥製にして飾ったそうです。

それは今なお、兵庫県芦屋市の谷崎潤一郎記念館で展示されています。

一部参考文献

次回予告

次回は、【多すぎるフェチ】文豪谷崎潤一郎の知られざる性癖と変態匂い立つ恋文【四畳半文豪大系第3話】ということで、

  • 大谷崎、40回以上引越しする
  • 匂い立つ変態ぶり、文豪の恋文とは

をお送りします。

それでは、御通読ありがとうございました。ごきげんよう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました