【社会学用語概説】感情労働、バーンアウトについて

社会学用語概説

ここで知れること

  • 感情労働とは
  • バーンアウトとは

感情労働とは

一般に社会が成熟するに従って産業は農業、水産業をはじめとする第一次産業からサービス業の第三次産業へと比重が推移していきます。日本ではいまや七割近くの人がサービス業に従事しています。これらの職業では職務遂行のために適切な感情状態、感情表現を作り出し、またそれを自分でかんりしなければなりません。旧来の肉体労働に比べて心を酷使され、心を売らなければならない、このような職業を感情労働といいます。理髪店で雑談をしながら接客をする人、ファストフード店で心にもない笑顔で接客する人、中間管理職をたぶらかすキャバクラ嬢、感情労働の例は枚挙にいとまがありません。

バーンアウトとは

しかしこれらには、表面的なものと心からの感情労働があります。前者はファストフード店の店員やキャバ嬢があてはまることでしょう。マクドナルド で「スマイルください」だとかのたまう阿呆には作り笑いをしておけば十分ですが、医療や介護の現場で働く人は患者にに深い共感を持たなければ仕事になりません。後者のような仕事では労働者は必然的にストレスをためこむことになり、その結果バーンアウト(燃え尽き症候群)を発症することになります。加えて、個人的に嫌いな患者を邪険にあつかったり、本当の自分が内包する感情を表に出したりすると、未熟な人間であるとみなされてしまいますので、医療従事者はとりわけストレスのたまりやすい、バーンアウトに陥りやすい職業だといえます。

参考図書

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