【概説】生産関係とは何なのか【マルクス主義用語】

社会学用語概説

この記事からは私の推しである(研究対象としている)カール・マルクスに関連する用語を概説していきます。記念すべき第1回は、「生産関係」とは何かについて概説したいと存じます。

生産関係とは何か

カール・マルクス(1818〜1883)は、人間と動物を区別する人間の本質に労働を見出しました。人間が生きていくためには必ず生産を行わなければならず、その手段を生産手段、生産のために人間同士が取り結ぶ関係性を生産関係と呼びました。

技術革新などにより、生産性が発展するにしたがって生産関係も移行していきます。

たとえば、古代ギリシアでは市民はほとんど労働を行わなずにアゴラでひもすがら議論を行なって遊んでいましたが、市民の代わりに奴隷が労働を行っていました。この場合、支配階級である市民と被支配階級の奴隷のあいだに生産関係は取り結ばれます。

そこから長い時間が流れて、封建制の時代に移り変わったとしましょう。そこでの生産関係は、封建領主が支配階級として使役し、農奴は被支配階級として使役されるものとして取り結ばれました。

そしてまた、長い時間が流れて、資本主義体制の時代へと移り変わります。そこでの生産関係は、資本家が支配階級として使役し、労働者は被支配階級として使役されるものとして取り結ばれました。

かの有名な『共産党宣言』の第一文「今日までのあらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である」はこのことを意味するものです。そして、マルクスは共産主義国家を次なる時代の生産関係であると夢想しましたが、未だに完全な形をもって実現された例はありません。

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