幾つ知っていますか?谷崎潤一郎『春琴抄』の美しい日本語【語彙集】

語彙

文豪、谷崎潤一郎の『春琴抄』に使われる難読な、それでいて日本語の失われつつある情緒が感じられる語彙を集めてみました。より詳細なバージョンは後日公開致します。

参考:スーパー大辞林

殉情

じゅんじょう。感情にすべてをゆだねること。「―詩集」

鞠躬如として侍坐する

鞠躬如(きっきゅうじょ)

[形動タリ]身をかがめて、つつしみかしこまるさま。

侍坐(じざ)

[名](スル)主人・客など上位の人に従ってそばに座ること。

穎悟

(名•形動)文ナリ

[名・形動ナリ]すぐれて悟りのはやいこと。賢いこと。また,そのさま。「資性―」「その才思の―なると専精勉強の力とに由り」〈西国立志編•正直〉

喬木風に折らる

きょうぼく風に折らる。丈(たけ)の高い木が風の害にあいやすいように、人の上位にあると、他人の嫉妬(しっと)などを招きやすいことにいう。「高木は風に折らる」ともいう。

天稟

てんぴん。天から授かった資質。生まれつき備わっているすぐれた才能。天賦。「さうさ,まあ―の奇人だらう,其代り考も何もない全く金魚麩だ」〈吾輩は猫である•漱石〉

翫賞

がんしょう。風景・美術品などを味わい楽しむこと。鑑賞。「庭園の趣を―する」「都会に入込んで来る地方人の終に―する所にならず仕舞だつたと」〈うづまき•敏〉

鍾愛

深く愛すること。とりわけて大事にすること。「守雄が―せし品にして」〈鉄仮面•涙香〉

潺湲

(トタル)文形動タリ

(トタル)文形動タリ。せんかん、せんえん。水の流れるさま。また,その音を表す語。「渓間(たにま)の清水が―と苔の上をしたたる」〈少年•潤一郎〉

メモ:谷崎先生が京都下鴨神社のほどちかくに構えた邸宅は「潺湲亭」と名付けられています。

靉靆

あいたい。

 雲のたなびくさま。また,雲の厚いさま。「紫の雲―と棚引き」〈細君•逍遥〉

 陰気なさま。また,ほの暗いさま。「主人側の男たちは―として笑つた」〈河明り•かの子〉

片羽鳥

かたわどり。意味は文字通り、片方だけしか羽を持たない鳥。おそらく、男女の情愛の深く睦まじいことを意味する「比翼連理」に由来するか。出典は白居易『長恨歌』。

参考

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