社会学用語概説

【概説】生産関係とは何なのか【マルクス主義用語】

カール・マルクス(1818〜1883)は、人間と動物を区別する人間の本質に労働を見出しました。人間が生きていくためには必ず生産を行わなければならず、その手段を生産手段、生産のために人間同士が取り結ぶ関係性を生産関係と呼びました。
社会学用語概説

【概説】機械的連帯・有機的連帯とは何か【社会学用語】

デュルケーム(1858〜1917)は近代社会とそれ以前の前産業社会を決定的に分つものとして、分業に着目しました。分業が盛んになる近代社会(つまり産業的な資本主義社会)について触れる前に、分業があまり行われていなかった前産業社会について考えてみましょう。
社会学用語概説

【概説】ゲマインシャフト、ゲゼルシャフトとは何か【社会学用語】

18世紀英国に端を発する産業革命より後、農村と、農村ではない都市の違いがよりはっきりとしたものになり、二つの社会をそれぞれ、ゲマインシャフトとゲゼルシャフトと名付けたのが社会学者のテンニースでした。本稿では、それぞれの社会のあり方とどのようなものであるのか、概説します。
社会学用語概説

【概説】マージナルマンとは何か【社会学用語】

本稿では、マージナルマンとはどういう存在かを概観します。社会学においてその言葉が使われるとき、それは「複数の文化にまたがるように、
随筆

新釈文壇昔ばなし

昔、築地市場にほど近い鳥屋で、鏡花と鶏鍋をつついたことがある。その店には度々、芥川と里見も交えて、文芸評論をたたかわせたこともあったが、その日は鏡花と私のふたりで逢っていた。こういうときは、女将さんの世話にあずかって、蝋燭を持ってきてもらう。
社会学用語概説

【要約】エーリッヒ・フロムとは何者か

ユダヤ系、ドイツの哲学者で、のちのナチズムの目撃者となった経験から、最大の著書『自由からの逃走』を著します。ナチズムの魔風が吹き荒れる欧州を、他のフランクフルト学派のメンバーと脱出し、終戦後にドイツに戻るメンバーも多かったのですが、フロムはしばらくコロンビア大学などで教鞭を取ってから、晩年の6年をスイスで過ごしました。主著『自由からの逃走』革
読書生活の友

【方法検討】哲学を俯瞰してみたいと思う君へ

前置きはこの程度にとどめて本記事では、独学で哲学全体を俯瞰してみたい人、哲学について知った気になりたい人に向けて、その方法について検討したい。
随筆

星は周る

2018年12月25日、私は教授のお誘いを賜って横浜の博物館を訪っていた。見るべきところは見て、教授はその後に予定がおありなのか、お急ぎの様子であったので早々に見送り、一方私はというと特段の用はなかったので、はっきりとした目的を持たずに桜木町駅の方へと向かうことにした。
書評

【フロム】『愛するということ』は技術である【書評】

まず、フロムは愛についてよくなされる誤解について提示します。一つ目は、私たちは「いかに愛されるか」ばかり関心がいってしまいますが、「いかに人を愛するか」が問題だということです。愛したいと思う人さえ見つけられれば、愛するなんて取るにたらない、そうあなたは
京都の謎

京都伏見の外れにある神域について

山科の方へと通ずる峠道を分け入った先に、人々から忘れ去られた神域があるという噂を思い出したのは、丁度、大学終わりに竹田駅の窓口に寄り道したときのことでした。その噂を教えてくれた、将棋部の先輩の話を聞くには、峠を上る道中に古めかしい鳥居と、その先に続く小道があって、それは本当に小さな分かれ道なものですから、目を凝らして歩いていなければ気付けないそうで、その道をしばらく辿っていくと、やがて奇妙な鳥居と古社が現れ、えもいわれぬ神秘性を帯びているというのです。
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