経済思想史概説

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【経済思想史概説】アダム・スミスの経済思想、『国富論』について解説【6】

今日、経済学の父と呼ばれるアダム・スミス(1723-1790年)は、自身の父の姿を見ることなく、母の愛情を受けてカーコーディに育つ。14歳の時にグラスゴウ大学へと入学し、ここでスミスやデヴィッド・ヒュームらに先んじて高名であったスコットランド啓蒙の思想家、フランシス・ハチソンから学びを得る。
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【経済思想史概説】デヴィッド・ヒュームの経済思想、政治論集を解説【5】

スコットランドに生まれ、12歳のときエディンバラ大学に入学する。当時オックスフォードやケンブリッジに比して、スコットランドの諸大学は進歩的であり、このような環境でヒュームは学ぶ。卒業後は、法曹として自立する周囲からの期待に反して、哲学や文学の古典を渉猟し、『人間本性論』執筆の土壌をつくる。
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【経済思想史概説】古典派経済学リカードウとマルサスの論戦【7】

この記事で分かること:リカードウとマルサスの経済思想、二人はどこで対立していたのか、リカードウの『経済学および課税の原理』とは何か、マルサスの『人口論』『経済学原理』とは何か、リカードウの「差額地代論」とは何か
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【経済思想概説】「重農主義」、そして「生産的階級」「不生産的階級」とは何か【4】

16世紀から18世紀にかけて、次第に西ヨーロッパでは「重商主義」の考え方が国家を突き動かすようになります。ドーヴァー海峡を挟んで近接するイギリスとフランスは、互いにしのぎを削り合う貿易競争に明け暮れていました。
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【経済思想概説】「重商主義」そして「重金主義」「貿易差額主義」とは何か【3】

富とは何か、この答えとして、重商主義は「貿易の差額によって得られる貴金属」であると答えました。しかし、この答えには誤りがあると指摘され、次いで重農主義は「すべての生産物の源である農産物こそが富である」と答えました。しかし、これも厳密には正しくないとして、経済学の父、アダム・スミスに批判されてしまいます。この記事では、「重商主義」についてできるだけ詳しく解説したいと思います。
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【経済思想概説】経済思想の眺め方「絶対主義」と「相対主義」【2】

シリーズ経済思想概説では、経済思想に関する大学レベルの知識を体系的に解説していきます。経済思想史における絶対主義absolutismは、歴史を現在に至るまでの一本の道筋とみなされます。立ち位置は、あくまで現在です。
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