随筆

随筆

新釈文壇昔ばなし

昔、築地市場にほど近い鳥屋で、鏡花と鶏鍋をつついたことがある。その店には度々、芥川と里見も交えて、文芸評論をたたかわせたこともあったが、その日は鏡花と私のふたりで逢っていた。こういうときは、女将さんの世話にあずかって、蝋燭を持ってきてもらう。
随筆

星は周る

2018年12月25日、私は教授のお誘いを賜って横浜の博物館を訪っていた。見るべきところは見て、教授はその後に予定がおありなのか、お急ぎの様子であったので早々に見送り、一方私はというと特段の用はなかったので、はっきりとした目的を持たずに桜木町駅の方へと向かうことにした。
京都の謎

京都伏見の外れにある神域について

山科の方へと通ずる峠道を分け入った先に、人々から忘れ去られた神域があるという噂を思い出したのは、丁度、大学終わりに竹田駅の窓口に寄り道したときのことでした。その噂を教えてくれた、将棋部の先輩の話を聞くには、峠を上る道中に古めかしい鳥居と、その先に続く小道があって、それは本当に小さな分かれ道なものですから、目を凝らして歩いていなければ気付けないそうで、その道をしばらく辿っていくと、やがて奇妙な鳥居と古社が現れ、えもいわれぬ神秘性を帯びているというのです。
随筆

半年大学のオンライン授業を受けた感想

私の通う某国立大学では、新型コロナウイルスの影響によって令和2年度の前期授業はオンライン講義で実施されることとなりました。前期開講される講義全てを受講し、テストもようやく一区切りとなりましたのでその感想について記しておこうと思います。
随筆

七夕と日本文化の崩壊

1872年、和暦でいうと明治5年の12月3日、この日を太陽暦明治6年1月1日とし、これまで使われてきた太陰太陽暦を廃止しました。太陰太陽暦とは、月の満ち欠けが一周する期間を一月(ひとつき)とするこよみです。太陽暦とは、地球が太陽を一周する期間を一年とし、細かなずれは4年に一度のうるう年によって調節したものです。
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