随筆

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高度経済成長期に手に入れた“豊かさ”とその代償:水俣病と黒部ダム

多くの犠牲を払った太平洋戦争の先に待ち受けていたのは、すべてを失った貧しさに耐え凌ぎ、ひたすら再起に向けて奔走する時代であり、続く高度経済成長の“豊かさ”を取り戻すに至る一連の歴史は、美談として得意げに語られる。
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4630万円を奪い取った田口翔容疑者を批判できない理由〈阿武町在住24歳、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された件に寄せて〉

阿武町役場が誤って入金してしまった4630万円を、誤入金と知りながら使い込んだとされる田口翔容疑者24歳が5月18日、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されました。電子計算機使用詐欺罪とは、スマートフォンなどの電子機器に虚偽情報を入力したり、不適当な操作を行ったりして、ATMや電子決済などから不当な利益を受け取った場合に適用される犯罪です。
随筆

試論、闇の境界線が解け合う京都は何を問うか

暮らす人々の何気ない日常を水面に映す鴨川沿いを、おおよそ七条のあたりから北山に向かってそぞろ歩けば、思いがけず、知られざる京都の横顔を目にする。ちょうど東海道線の高架をくぐった左側には、典雅な都の風情とは趣を異にする、すなわち、デカダンな家屋とアパートメントが敷き詰められていて、その地域の事情を知らなくとも、何事かの特殊の事情を察せずにはいられない。そこは、職業や出自による差別を受けた在日コリアンをはじめとする人々が、長らく暮らしている地域である。
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「金融教育」を評す

今年の春(2022年4月)から、文部科学省による学習指導要領の改訂により、高等学校では「金融教育」の機会が設けられる。既に小中学校では取り入れられており、高校ではより実務的に、投資あるいは投機を通じて「次世代の”生きる力”」らしきものを培うようである。ところで、この”生きる力”とは何であろうか、私は問う。
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若者「これ以上の豊かさはいらない」←wwwwwwwwwwwwwwwwwww←w

ふろむだ氏の図説する、目下若者から盛んに耳にする言説についての真意についてである。
随筆

新釈文壇昔ばなし

昔、築地市場にほど近い鳥屋で、鏡花と鶏鍋をつついたことがある。その店には度々、芥川と里見も交えて、文芸評論をたたかわせたこともあったが、その日は鏡花と私のふたりで逢っていた。こういうときは、女将さんの世話にあずかって、蝋燭を持ってきてもらう。
随筆

星は周る

2018年12月25日、私は教授のお誘いを賜って横浜の博物館を訪っていた。見るべきところは見て、教授はその後に予定がおありなのか、お急ぎの様子であったので早々に見送り、一方私はというと特段の用はなかったので、はっきりとした目的を持たずに桜木町駅の方へと向かうことにした。
京都の謎

京都伏見の外れにある神域について

山科の方へと通ずる峠道を分け入った先に、人々から忘れ去られた神域があるという噂を思い出したのは、丁度、大学終わりに竹田駅の窓口に寄り道したときのことでした。その噂を教えてくれた、将棋部の先輩の話を聞くには、峠を上る道中に古めかしい鳥居と、その先に続く小道があって、それは本当に小さな分かれ道なものですから、目を凝らして歩いていなければ気付けないそうで、その道をしばらく辿っていくと、やがて奇妙な鳥居と古社が現れ、えもいわれぬ神秘性を帯びているというのです。
随筆

半年大学のオンライン授業を受けた感想

私の通う某国立大学では、新型コロナウイルスの影響によって令和2年度の前期授業はオンライン講義で実施されることとなりました。前期開講される講義全てを受講し、テストもようやく一区切りとなりましたのでその感想について記しておこうと思います。
随筆

七夕と日本文化の崩壊

1872年、和暦でいうと明治5年の12月3日、この日を太陽暦明治6年1月1日とし、これまで使われてきた太陰太陽暦を廃止しました。太陰太陽暦とは、月の満ち欠けが一周する期間を一月(ひとつき)とするこよみです。太陽暦とは、地球が太陽を一周する期間を一年とし、細かなずれは4年に一度のうるう年によって調節したものです。
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