随筆

試論、闇の境界線が解け合う京都は何を問うか

暮らす人々の何気ない日常を水面に映す鴨川沿いを、おおよそ七条のあたりから北山に向かってそぞろ歩けば、思いがけず、知られざる京都の横顔を目にする。ちょうど東海道線の高架をくぐった左側には、典雅な都の風情とは趣を異にする、すなわち、デカダンな家屋とアパートメントが敷き詰められていて、その地域の事情を知らなくとも、何事かの特殊の事情を察せずにはいられない。そこは、職業や出自による差別を受けた在日コリアンをはじめとする人々が、長らく暮らしている地域である。
京都の謎

二つの対立軸を生みながら形成された観光地としての伏見稲荷大社

かつて京都の町を八坂神社と南北に分け合ったとまで言われた伏見稲荷大社は、今なお国内外を問わない観光者から根強い人気を集めている。長らく日本で最も外国人旅行客に人気の観光地であり続け[1]、いよいよ本格的に夏が始まろうとする頃に執り行われる本宮祭とそれに先立つ宵宮祭では、ちょうちんに赤く照らされた鳥居を地元
社会学用語概説

【概説】「文化/空間論的転回」とは何か

人文地理学をはじめとする社会科学で使われる「文化/空間論的転回」とは何か、 「文化/空間論的転回」の前と後では何が変わったのか、
随筆

「金融教育」を評す

今年の春(2022年4月)から、文部科学省による学習指導要領の改訂により、高等学校では「金融教育」の機会が設けられる。既に小中学校では取り入れられており、高校ではより実務的に、投資あるいは投機を通じて「次世代の”生きる力”」らしきものを培うようである。ところで、この”生きる力”とは何であろうか、私は問う。
随筆

若者「これ以上の豊かさはいらない」←wwwwwwwwwwwwwwwwwww←w

ふろむだ氏の図説する、目下若者から盛んに耳にする言説についての真意についてである。
社会学用語概説

マルクス『資本論』第1巻第11章をわかりやすく要約

この記事では、『資本論』の第1巻第11章「協業」をわかりやすく要約します。参考にした翻訳はマルクス『新版資本論』第三分冊です。 初期の資本主義的生産――マニファクチュアは同じ資本のもとに、同職組合的な手工業...
雑学

「2位なんて誰も覚えてないので1位以外は意味がない」という論調をボコるためだけに2位を集めてみた。

この記事では「2位なんて誰も覚えてないので1位以外は意味がない」という論調の競争原理愛好者をボコるためだけに色々の2位を集めてみました。いますよね、「あなたは2番目に高い山を知っていますか?知らないでしょう、だからこの世界では1位でなければ意味がないのです」という詭弁をしたり顔でつらつら述べやがる野郎が。
読書生活の友

【大学で教えてくれない】研究ノートの書き方【社会科学系学部生向け】

ごきげんよう。この記事では、社会科学系の論文作成では欠かせない研究ノートとは何なのか、なぜ書かなければいけないのか、研究ノートの書き方について、恥ずかしながら実際に私が作成した一例を紹介しながら、記しておこうと思います。
雑学

【文字起こし】三島由紀夫と東大全共闘、討論の記録

本稿は、1969年5月13日東大900番教室にて行われた、三島由紀夫と東大全共闘の討論を、もっぱら学術に用立てるために、口語から文語になおしたものである。
語彙

幾つ知っていますか?谷崎潤一郎『春琴抄』の美しい日本語【語彙集】

文豪谷崎潤一郎の『春琴抄』に使われる難読な、それでいて日本語の失われつつある情緒が感じられる語彙を集めてみました。
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